ニューヨークで「ピザといえば?」と聞かれたら、ほとんどの人がこう答えるでしょう――「ジョーズピザ(Joe’s Pizza)」。
創業から約50年、地元民も観光客も行列を作る名店であり、映画「スパイダーマン」など映画やメディアにもたびたび登場するこの伝説的ピザショップは、今や“ニューヨークグルメの顔”とも言える存在です。
今回ご紹介するのは、タイムズスクエア近くにあるジョーズピザ・ブロードウェイ店。筆者が実際に訪れ、行列に並び、人気のピザを食べてきた体験をもとに、アクセス・注文方法・店内の雰囲気・ピザの味わい・サイズ感まで、リアルな情報を徹底レポートします。
この記事を読めば、ジョーズピザがなぜここまで支持されるのか、その理由がきっとわかるはず。「ニューヨークで絶対に外せないピザ体験」、その全貌をぜひご覧ください。
ジョーズピザとは?|ニューヨークの伝説的ピザショップの歴史

ジョーズピザ(Joe’s Pizza)は1975年、ニューヨーク・グリニッジ・ビレッジにてジョー・ポッツォーリ氏(Joe Pozzuoli)によって創業されました。彼はナポリ出身の移民で、イタリアの伝統的なピザ文化をニューヨークの地に持ち込みました。創業以来、「薄くて、焼きたてで、シンプルに美味しい」という哲学を守り、今やニューヨークを代表する老舗ピザ店となっています。
現在ではマンハッタン内に複数店舗を展開しており、映画やテレビ番組にもたびたび登場。スパイダーマンシリーズでは、ピーター・パーカーがデリバリーボーイとして働くシーンでも登場したほど。地元民はもちろん、世界中の観光客が訪れる“ピザの聖地”として知られています。
ジョーズピザ ブロードウェイ店の場所とアクセス情報

私が今回訪れたのは、タイムズスクエアにもほど近いジョーズピザ・ブロードウェイ店(Joe’s Pizza – Broadway)です。
住所:
1435 Broadway, New York, NY 10018
(7th AveとBroadwayの間、41st Street付近)
アクセス:
・地下鉄1, 2, 3, N, Q, R, W, 7線「Times Sq-42 St」駅から徒歩約3分
・ブライアント・パークや5番街からも徒歩圏内
ブロードウェイ店はタイムズスクエア観光のついでに立ち寄りやすく、旅行者にとってアクセス抜群の立地です。店舗前は常に活気があり、通りの喧騒とピザの香りが交差する「これぞNYC!」という雰囲気に包まれています。
大行列は当たり前!混雑状況と並ぶ際の注意点

私が訪れたのは夕方5時半すぎでしたが、それでも店の正面から左側に沿って長い列ができていました。列はブロックの角まで到達し、さらに曲がって伸びるほど。最終的にピザを手にするまで約45分かかりました。時間帯や曜日にもよりますが、30分〜1時間程度の待ち時間は覚悟しておいた方が無難です。
それでも、並んでいる人たちは観光客から地元の常連までさまざま。列に並びながらピザを選ぶ時間を想像したり、店内から漂ってくる香ばしい香りを感じるのも、この行列の楽しみのひとつ。立地柄、ニューヨークの喧騒を背景に並ぶのも一つの“旅の思い出”になるでしょう。
店内の様子と注文の流れ

店内に入ると、壁にはジョーズピザを訪れた著名人の写真がぎっしり。

コンパクトな店内は基本的に立ち食いスタイルで、カウンター席が店の壁にあるくらいと、簡易テーブルがいくつか設置されている程度。基本的にテイクアウトか店外での立ち食いが主流です。

注文は、まずショーケース前に並び、店員にピザを選んで伝えるスタイル。

ピザには名前が書かれていないため、見た目と指差しで注文するのがポイント。
ペパロニ系とか、チーズのプレーンピザとか。

定番のマルゲリータっぽいのとか、

ほうれん草ピザ?とか。
種類は多くはありませんが、ハズレのない定番のものは揃っている印象です。

英語に自信がなくても、笑顔で指差せば大丈夫です。
注文したら、後ろのオーブンで焼いてくれます。その後レジの順番を待ってお会計へ。
レジの店員さんはとてもフレンドリー。最初は「ニーハオ」と言われましたが、私が「ジャパニーズ」と伝えると、すぐに日本語で「こんにちは」「ありがとうございます」と返してくれました。こうした気さくな店員さんがいるのも、ジョーズピザの魅力です。
注文したのはマルゲリータ&サラミ(ペパロニ)ピザ!味とサイズに驚愕

この日注文したのは「カプレーゼ(マルゲリータ)」と「サラミ(ペパロニ)」を1ピースずつ。
◆ カプレーゼ(マルゲリータ)ピザ

薄いクラストに、スライストマト、たっぷりのモッツァレラチーズ、そして香り豊かなバジルが乗った、シンプルで完成度の高い一枚。焼き加減は絶妙で、端はカリッと中はもちもち。トマトの酸味とチーズのまろやかさがバランス良く、いくらでも食べられそうな軽さと奥深さが共存しています。
◆ サラミピザ(ペパロニ)

濃厚なトマトソースの上に、ジューシーでスパイシーなサラミ(ペパロニ)がたっぷりトッピング。
チーズとの相性も抜群で、アメリカらしい「ガツン」とくる旨みが特徴。
脂のコクが口いっぱいに広がりますが、生地が薄いため重たすぎず、後味は意外にすっきり。お肉好きには絶対に外せない一枚です。
注文は1ピースで十分?量と食べ方のコツ

ジョーズピザのピザは1ピースが非常に大きいのが特徴。生地は薄めですが、1ピースで普通の日本のMサイズピザ1/3ほどの面積があります。日本人であれば、1人1ピースでお腹はかなり満たされるでしょう。
店頭では欧米の人々が1ホール(約8ピース)を丸ごと購入して持ち帰る様子も見られましたが、正直かなりの量。初めての方はまず1ピースを試して、食べ切れるようであれば追加するのがベスト。食べ歩きスタイルで気軽に楽しめるのも、ジョーズピザの魅力のひとつです。
まとめ|ジョーズピザは“並んででも食べる価値のある”本場ピザ

ジョーズピザ・ブロードウェイ店は、ニューヨークの中心部で気軽に本場のピザを味わえる貴重なスポットです。長蛇の列、立ち食いスタイル、フレンドリーな接客、そして一口食べれば納得の味とボリューム。どれをとっても「ニューヨークを感じる要素」が詰まっています。
創業から50年近く経っても変わらぬ人気を誇る理由は、素材の良さと伝統へのこだわり。観光の合間にサクッと寄れる立地も魅力です。「本場のニューヨークピザを味わいたい!」という方には、絶対におすすめしたい一軒です。
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