はじめに:セントラルパークで春を感じる旅
春のニューヨークは、街全体が冬の眠りから目覚めたように鮮やかな彩りに包まれます。その中心とも言えるセントラルパークでは、4月になると桜が次々と開花し、一年の中でも特に華やかな風景を楽しめる季節です。
今回のニューヨーク旅行は4月12日から17日まで。ちょうどヨシノザクラが散り始め、花びらが芝生に舞い落ちる、美しい“桜の終わり”を感じる時期でした。
ピークを過ぎたとはいえ、園内はまだ多くの花が残っており、散策にはぴったりのタイミング。この記事では、春のセントラルパークを歩きながら見つけた桜スポットや、訪問時の気候、開花状況などをリアルな体験を交えてご紹介します。
セントラルパークの桜の見頃はいつ?
ニューヨーク・セントラルパークの桜の見頃は、例年4月上旬から中旬にかけて。
特に早咲きの「ヨシノザクラ(Yoshino Cherry)」は、4月の第1〜2週にピークを迎えることが多く、淡いピンク色の花がパーク内をやさしく彩ります。
一方、遅咲きの「カンザンザクラ(Kwanzan Cherry)」は4月下旬から5月初旬にかけて開花し、ボリュームのある八重咲きの花が豪華な雰囲気を演出します。
開花時期はその年の気温や天候によって多少前後しますが、旅行を計画する際は4月第1〜3週目あたりを目安にすると、どちらの桜も楽しめる可能性が高まります。お花見目的の方は、現地の開花情報を事前にチェックするのがオススメです。
2025年春の開花状況レポート

今回のニューヨーク旅行は2025年4月12日〜17日。
ちょうどセントラルパークの桜が満開を過ぎ、散り始めのタイミングでした。園内のヨシノザクラは花びらが風に舞い、足元にはピンクのじゅうたんが広がる幻想的な風景。木によってはすでに若葉が出始め、葉桜の姿も見られました。
満開のピークはおそらく4月第2週の初めごろだったと推測されます。

この時期のニューヨークは日中の気温が10℃前後、日によってはたまに20度を超える不安定な天気。
私がセントラルパークを訪れた20日は最高気温20度でかなり暖かくて厚手のコートはいらない春の日和。春の陽射しの中、穏やかな空気に包まれながらセントラルパークを歩く時間は、ニューヨークの季節の移ろいを体感できる貴重なひとときでした。
おすすめ桜スポット5選 in セントラルパーク
セントラルパーク内には、桜の名所として知られるスポットが点在しています。

まず人気なのがチェリーヒル(Cherry Hill)。湖畔に咲く桜と水面の反射が美しく、フォトスポットとしても定番です。

次におすすめなのはピルグリムヒル(Pilgrim Hill)。なだらかな丘の上に咲くヨシノザクラが青空に映え、ピクニックにも最適。
リザーバー周辺(Jacqueline Kennedy Onassis Reservoir)では、湖を囲む遊歩道沿いに桜が咲き、360度のパノラマが楽しめます。
グレートローン(Great Lawn)では広々とした芝生越しに咲く桜が開放的な雰囲気を演出。
最後に、セダーヒル(Cedar Hill)はカンザンザクラの名所で、濃いピンク色の花が咲き誇ります。それぞれのスポットで異なる桜の表情が楽しめるのも魅力です。
まとめ:セントラルパークで感じるニューヨークの春

セントラルパークの桜は、ニューヨークの春を象徴する美しい風景のひとつです。
今回の旅行では、4月中旬に満開を少し過ぎたタイミングで訪れましたが、散り際の桜もまた風情があり、春の終わりを感じさせてくれる特別な時間でした。
園内には様々な種類の桜が植えられており、場所や品種によって異なる表情が楽しめるのも魅力。
早朝や平日の訪問で混雑を避け、ゆったりと自然の中に身を置けば、ニューヨークの喧騒を忘れるような穏やかなひとときが過ごせます。
桜の見頃に合わせて旅の計画を立てることで、より思い出深いニューヨーク滞在になるはず。次の春、セントラルパークで桜のある風景に包まれてみませんか?
皆様の参考になれば幸いです。