【体験記】JAL最新のA350-1000エコノミークラスはNY行き長距離線でも快適だった

長時間フライトが不安な方に朗報です。JALの羽田発ニューヨーク行き「JL006便」、そして帰りの「JL005便」には、2025年4月から日本航空の新たなフラッグシップ機であるエアバス A350-1000が導入されています。

「エコノミークラスで13時間も耐えられるかな」と思っていた私も、実際にこの最新機材に搭乗してみて、まったく違う印象を持ちました。広めのシート、充実したエンタメ設備など、これまでの“エコノミー=ガマン”という概念が覆されるほどの快適性だったのです。

本記事では、このJAL006、005便・A350-1000エコノミークラスの魅力を実体験に基づいて詳しくご紹介します。「長時間フライトが苦手」という方にもぜひ知ってほしい、“次世代の空の旅”がここにはありました。

エコノミーでも広い!A350-1000の座席スペックをチェック

A350-1000のエコノミークラスに一歩足を踏み入れてまず感じたのは、「あれ、意外と広い!」ということでした。

身長168cmの日本人標準体型ということもありますが、膝が前の席に当たらずに済みましたし、脚も伸ばすことができました。

また、背もたれの角度はあらかじめ少し寝ている角度となっているのでリクライニングはしなくても長時間耐えられます。

薄型シートの採用で足元も広々

A350の座席は後ろの膝の辺りが抉られているデザインで設計されているため、足元が広く感じるのです。

これは長距離便では地味にありがたい仕様です。

これにより後ろの人のスペースをなるべく圧迫せずにリクライニングが可能ですが、そうはいっても後ろの人は窮屈になるのでリクライニングはしない方が良いでしょう。

3-3-3配列

JALのこの最新機材では3-3-3の横9列配置が採用されており、他社によくある3-4-3の10列詰め込み型とは一線を画す余裕あるレイアウトになっています。

シートピッチ・座席幅はどれくらい?

実際の座席幅は約46cm、シートピッチ(前後の間隔)は約84cmとされており、これは世界的に見ても高水準の数値。
機内で立ち上がらなくても足を組み替えられるほどのスペースがあり、隣の人との距離感も程よいため、窮屈感が少なく快適に過ごせました。

ヘッドレストと絶妙な背もたれが快適性をアップ

ヘッドレストは上下に調整可能、そしてヘッドレスト両サイドの角度が変えられるので、眠るときも頭がぐらつかず、機内用まくらがなくても快適に眠れました。

特に驚いたのは、背もたれ部分のホールド感とクッション性。腰をしっかり支える設計で、リクライニング角も自然。

全体として、JALのA350-1000のエコノミークラスは、「長時間フライト=ガマン」ではなく、「くつろぐ空間」へと進化したと感じました。身体の小さな日本人はもちろん、体格の大きな海外の乗客にも好評なのも納得の広さです。

アメニティ

アメニティはヘッドフォン、毛布、そして腰のクッションのみです。

スリッパはありません。

どれも標準的なものですが、腰のクッションはありがたかったです。

荷物棚

頭上の荷物棚もそこそこ入ります。

機内持ち込みできるサイズのスーツケースや鞄なら4つは入りそうですね。

シート前の収納

シート前の収納は工夫がたくさん。

まず膝前のポケットには、雑誌類は入らず、エチケット袋と安全のしおりのみで、膝前のスペースを確保しています。

ポケットには小ポケットが2つあり、ここにはペットボトルやスマホなどの小物を入れられるので便利です。

では、機内販売などのお馴染みの雑誌類はどこにはいっているかというと、液晶モニターの下です。

取り出しはちょっと出しにくいというデメリットはありますが、ここに書籍入れを配置することで膝前スペースを確保しています。

カップホルダー

書籍入れの下にはテーブルを出さずに飲み物を置けるカップホルダーがありました。

テーブル

テーブルは2段階に広げることができます。

飲み物とちょっとしたおつまみでしたら、この半分で十分です。

機内食が出てくる時はさらに広げます。

さらにテーブルを手前にスライドすることができますので、身体が小さい方や背もたれを倒している方でも、テーブルを近くに引き寄せることができます。

このテーブルの固定ロックについてですが、座席によってはロックのかかりが弱いものが存在し、テーブルを戻す際に何回もカチャカチャしてやっと固定される問題がありました。

行きの便ではなかなかロックされず、帰りの便では大丈夫でしたので、座席により不具合がありそうです。ちょっと残念でした。

充電設備

みなさん気になるのはスマートフォンやPCの電源周りではないでしょうか。

飛行時間が10時間を超えるので、何か自分の好きなものを観たい、作業をしたいという方には電源は必須でしょう。

上の写真のように、液晶画面下にUSBタイプAとタイプCの差し込み口が1つづつありました。

丸い2つの穴はヘッドフォン端子となります。座席のアームレストにもありますが、前にもあります。

さらに膝前、ポケットの前にはコンセントがありましたので、USB充電非対応のPCも大丈夫ですね。

4Kの13インチ液晶画面と充実エンタメ

やはり目を引くのが目の前の4K 13インチ大画面の液晶画面ですよね。

これで映画が見放題!

しかも4Kという高精細液晶画面です。

映画はもちろんですが、行き先へのフライトマップも見ていて楽しいです。

フライトマップはエースコンバットのようなパイロット視点にもなります。

また機外カメラの映像は見ることができます。

垂直尾翼からの機体上からの視点や、前輪の後ろに設置された、機体の下を映すカメラもあり、自由に選択できます。

離陸や着陸をこのカメラで見るのは面白いです。

さらに高度や速度、さらに目的地までの距離を見ることができるので、飛行機が今どのような状態なのかがわかります。

まとめ

JALの最新鋭機A350-1000によるニューヨーク直行便「JL006便」は、エコノミークラスの常識を覆す快適さを提供してくれました。

広めの座席、高性能なエンタメ設備、そしてJALならではの丁寧なサービス。

13時間という長時間フライトも、思いのほかストレスなく過ごすことができました。これからアメリカ旅行を計画している方には、快適で安心の空の旅を叶えるJL006便をぜひ選択肢に入れてみてください。

A350-1000に関心がある方の参考になれば幸いです。

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