かつて海外旅行といえば、出国と入国のたびにパスポートに押されるスタンプが一つの楽しみでもありました。あのスタンプの列を見て、「こんなに旅をしてきたんだな」と感慨深くなる人も多かったはずです。
しかし、いまや「パスポートにハンコを押されない時代」が到来しています。
実際に海外旅行へ行ってみた体験談
2025年、久しぶりの海外旅行へ出発。羽田空港から出国手続きを行うと、なんとパスポートには何も押されないまま通過しました。
出国審査は自動化ゲートで行われ、係員と直接話すこともなく、パスポートをスキャンし、顔認証を終えたらそのままゲートが開きます。ハンコを押すタイミングがないのです。
そして到着地でも同様。
入国審査も自動化されており、以前のような「スタンプを押される儀式」はありませんでした。案内を見ると、「スタンプ希望者は申し出てください」と小さく書かれていました。
つまり、スタンプは「希望制」になったのです。
なぜハンコが不要になったのか?
この背景には、出入国管理のデジタル化が大きく関係しています。
顔認証技術やICチップ付きパスポートの普及により、情報はすべて電子的に管理されるようになりました。
ハンコという「紙ベース」の記録は、もはや必須ではないのです。
また、入国スタンプを廃止することで、審査時間の短縮や混雑緩和にもつながっているため、各国が積極的にこの方式へと移行しています。
スタンプが欲しい場合はどうする?
「旅の記念にスタンプが欲しい」という方もいるでしょう。
その場合は、入国審査後に担当官に申し出れば押してもらえます。
ただし、場所によっては専用カウンターが設置されている場合もあり、案内をよく確認することをおすすめします。
混雑時は対応してもらえないケースもあるため、時間には余裕を持ちたいところです。
まとめ:ハンコは懐かしいけれど、時代は進んでいる

パスポートにびっしり並んだスタンプを懐かしく思う反面、スムーズに通過できる今の出入国管理は確実に進化しています。
ハンコに代わって、顔認証とデジタル管理が旅人たちを支える時代になったのです。
それでもやっぱりスタンプが欲しいなら、遠慮なく申し出ましょう。
「ハンコが押されない時代」を実感しながら、自分だけの旅の記録を、これからも大切にしていきたいですね。